Column コラム

みなさんのWebサイトでは、カラーマーケティングや色彩心理学を取り入れていますか。

人は思っている以上に、無意識のうちに色（カラー）の影響を受けています。

特にWebサイトは、会社やブランドの印象を大きく左右する重要な要素となりますので、色がもたらす効果を理解しておくことが大切です。

それぞれの色（カラー）によって、私たちはどのようなイメージを抱くのでしょうか。

一般的なカラーによる効果は、このようになります。

赤は「元気、行動」とイメージから「気持ちを高める」「熱や活気を感じさせる」
青は「信頼、知的」というイメージから「気持ちをリラックスさせる」「集中力を高める」
緑は「自然、健康」というイメージから「心身のバランスを整える」「リラックスさせる」
黄色は「幸福、にぎやか」というイメージから「喜びや希望を与える」「判断力を高める」
オレンジは「陽気、親しみ」というイメージから「陽気な気分にする」「胃腸を刺激し食欲を促す」
ピンクは「優しさ、女性的」というイメージから「幸せな気持ちになる」「あたたかさを与える」
紫色は「上品、神秘」というイメージから「感染を刺激する」「精神を集中させる」
黒は「高級、重厚」というイメージから「実際よりも重く感じさせる」「強さを感じさせる」

カラーが与えるイメージや心理的効果を踏まえてターゲットや適したサービスを特定していくと、このようになります。

赤は「フィーリング型」・・・元気な若手採用サイトなどにもよく用いられる
青は「信頼重視型」・・・健康・教育系サービスなどに向いている
緑は「コスパ重視型」・・・自然の緑のイメージからエネルギー・生活サービスが多い
黄色は「ジェンダーニュートラル」・・・男女ともに好感度が高いカラーであることからユニセックスなサービスに向く
オレンジは「安定重視型」・・・福祉系・子供向けサービスに多く使われる
ピンクは「トレンド重視型」・・・女性・子供向けサービスに多く使われる
紫色は「希少性価値重視型」・・・先進さ、和、高級など、使い方でエッジが効きやすい
黒は「スペック重視型」・・・高級感・重厚感が表現できるため、高額商品のサイトに用いられる

補足として、このカラーが与えるイメージや心理的効果は、あくまで日本国内における話です。

世界ではまったく異なるイメージや効果となる場合があるため、注意が必要です。

さらに、カラーは景気動向とも密接な関係があるとされています。

景気が良いときにはカラフルな家電や車が売れ、女性のメイクも濃くなる傾向があるそうです。

一方で景気が下降するとモノトーンが流行し、景気が上向くと女性の装いが次第に派手になるというのも、非常に興味深い情報です。

最後に、女性向けWebサイトでよく使われるピンクについて触れておきたいと思います。

実はこの色には非常に奥深い背景があり、有名なデータも存在します。

A：青みがかった鮮やかな寒色系ピンク
B：赤みがかった温かみのある暖色系ピンク

これまで多くの女性に「どちらの色が好きか」を尋ねたところ、80％以上が「Bの暖色系ピンクが好き」と回答しました。

一方で、男性デザイナーに「Webサイトで使いやすいピンク」を尋ねると、80％以上が「Aの寒色系ピンク」と答えています。

女性は普段からマニキュアや口紅などでピンクに触れる機会が多く、色の違いを敏感に見分けられるのです。

もちろん、寒色系ピンクの方が適している商品やサービスもあります。

ただし大切なのは、ターゲットとなる女性に「対象外だと思われないこと」、そして「嫌われないカラーを選ぶこと」に留意することです。

Herマーケティング
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