近年、日本では人手不足が深刻化し、大きな社会問題となっています。
2022年に日本商工会議所が行った「人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況に関する調査」では、実に60%以上の中小企業が「人手不足」と回答しました。
このように、人材採用はあらゆる企業にとって重要なテーマとなっています。
実際、コーポレートサイトとは別に 採用専用サイト を制作する企業は年々増加しています。独自の採用サイトを活用することで、求職者との距離をぐっと縮めることができるためです。
今回は、数ある採用サイトの中から、特に工夫が凝らされている5つの事例をご紹介します。
株式会社マルイ

出典:株式会社マルイ
岡山県に本社を構えるスーパーマーケットチェーン「株式会社マルイ」。
こちらの採用サイトは「自社をクイズ形式で知ってもらう」というユニークなコンセプトを採用しています。
サイトでは、マルイに関する5問のクイズに挑戦でき、正答率として理解度が表示される仕組みです。クイズの答えやヒントはサイト内に散りばめられているため、自然に各コンテンツに誘導する効果も期待できます。
ゲーム感覚で自社の文化や理念に触れてもらえる、独創的な採用サイトだと言えるでしょう。
一般社団法人日本エステティック業協会

日本エステティック業協会の採用サイトでは、「十年分の私へ」というテーマのオリジナルアニメーションを通じて、エステティシャンという仕事の魅力を紹介しています。
動画コンテンツは短時間で多くの情報を伝えられるだけでなく、視覚や聴覚に訴えることができ、印象に残りやすい点が大きなメリットです。
特にこのサイトでは、求職者の共感を得られるストーリーをアニメーションで表現しており、文章だけでは伝えきれない想いをしっかり届けています。採用活動における動画活用の好例だと言えるでしょう。
トヨタ自動車株式会社

出典:トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車の期間従業員採用サイトでは、求職者が最も気になる「給与」に焦点を当てています。
実際の給与明細を公開し、グラフを使ってわかりやすく説明している点が大きな特徴です。さらに、給与以外の手当や補助、昇給制度についても具体的に開示しているため、応募者は納得したうえで応募できます。
条件を正直に伝えることで、入社後のミスマッチを防ぎ、定着率向上にもつながる実用的な採用サイトとなっています。
株式会社良品計画

出典:株式会社良品計画
「無印良品」を展開する株式会社良品計画の採用サイトでは、全国の従業員11名が「自分を商品に例えたら」というテーマで自己紹介を行っています。
「フリースケジュールノートのように未来を自由に描きたい」「シリコーンスプーンのように役立つ存在でありたい」など、それぞれの想いを商品に重ねて表現。
求職者に職場環境をイメージしやすくさせるだけでなく、自社商品を自然にPRできる点も魅力です。まさに「一石二鳥」のコンテンツだと言えるでしょう。
株式会社FOOTAGE

出典:株式会社FOOTAGE
名古屋市で訪問看護事業を展開する株式会社FOOTAGEの採用サイトでは、先輩社員の「失敗談」をコミカルに紹介しています。
失敗エピソードを共有することで、求職者の不安を和らげると同時に、どのように乗り越えてきたかをポジティブに伝えています。
「ICTによる業務効率化を進めています!」や「気持ちの切り替えを大切にしています!」といったメッセージで、明るく前向きな企業姿勢も感じ取れる構成になっています。
「失敗を隠さず伝える」ことで求職者との心理的な距離を縮める工夫が光る事例です。
まとめ
採用サイトでは、求職者を動かす4つの要素「会社」「仕事」「人」「環境・福利厚生」をわかりやすく伝えることが欠かせません。
さらに、その「伝え方」に創意工夫を加えることで、採用効果を大きく高めることができます。
自社への理解を深めてもらい、理念に共感してくれる人材を効率的に集めるためにも、企業イメージに合ったデザインと、求職者の目線に立ったコンテンツづくりを心がけたいものです。
Herマーケティング
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