女性向けに開発されたヒット商品と聞いて、まず思い浮かぶのは「コンパクトカー」ではないでしょうか。
1980年代頃から、各メーカーは女性モデルを起用し女性に向けたメッセージを発信してきました。しかし、本格的に商品開発へ女性目線を取り入れるようになったのは、2000年頃からと言われています。
女性をターゲットとした代表的なコンパクトカーには、
・スズキ「アルト ラパン」(2015年)
・トヨタ&ダイハツ「2代目パッソ」(2016年)
・ダイハツ「ムーヴ キャンパス」(2016年)
などが挙げられます。
「もう今さら?」と思う方もいるかもしれませんが、女性目線の商品開発が当たり前となった今だからこそ、その特徴を振り返ってみたいと思います。
さて、約約100名の女性に「クルマで困っていることは?」と質問したところ、答えは何だったでしょう?
一番多かった回答は「紫外線がいや」というものでした。

そのため、現在ではUVカット機能が標準的に搭載されています。
・UVカット99%から100%への強化
・フロントガラスだけでなくサイドやリアガラスのUVカット率アップ
・肌への影響が注目される赤外線(IR)カット機能
など、各メーカーが性能を高めてきました。
[その他、女性向けに採用されたもの]
〇付け爪(長い爪)でも操作しやすいボタンの位置や形状
〇ネイルを傷つけないグリップ式ドアハンドル
〇買い物袋がかけられる小さなフック
〇ママ向けのスライドドア
〇軽いパワーステアリング
〇カラーバリエーション
〇車庫入れが楽なバックモニター
〇ナノイー機能
など、細やかな工夫が取り入れられています。

また、「女性ターゲットカーで成功したのはごく一部だ!」と唱える人もいるかもしれません。
もちろん、どんなに魅力的な商品であっても、プロモーションの方法を誤れば売れないだけでなく、ひどい場合には女性たちから強い批判を受けてしまう事例も少なくありません。
最後に、
平成29年末現在の運転免許保有者数は,前年と比べて約5万人(0.1%)増加して約8,226万人となった。 このうち,男性は約12万人(0.3%)減少して約4,513万人,女性は約17万人(0.5%)増加して約3,712万人となり,その構成率は男性54.9%,女性45.1%となった。
出典:内閣府
若者(30歳未満)の自動車普及率を男女別に見ると、1999年から2009年の間に男性では63.1%から49.6%へと13.5ポイント減少しているのに対し、女性では42.7%から43.6%へと0.9ポイント増加している(図表167)。 女性は、就業率の高まり等を受け、自動車で外出する機会や外出する範囲が拡大したことから、このように男女で異なる傾向となっていると考えられる。
出典:国土交通省
これらのデータから見ても、今後も「女性」が重要なターゲットであり続けることは間違いありません。
そして、この記事を書いている私自身も車を運転する女性の一人ですが、「こんな機能があったら便利だな」と思うものがあります。
♪美容成分がたっぷりなミストが噴射される機能~
♪しまえるチャイルドシート~
♪チャイルドロックならぬ、dogロック~(わんこがボタンを押せないように)
♪運転席脇にティッシュ置き場~
♪仕事中、しゃべればチャットやメールが返せる機能~
今後の女性ターゲットカーのさらなる進化に、大いに期待しています。

Herマーケティング
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