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Column コラム

いま世界が注目!女性向けの新市場「フェムテック」とは?

女性を対象にした市場で、ここ数年とりわけ伸びを見せているのが「フェムテック」。

耳にしたことはあっても中身までは掴めていない——という人も少なくないはず。

今回は、女性の“生きやすさ”を多方面から支えるこの領域を、丁寧にひも解いていきます。

フェムテックの定義

「フェムテック(Femtech)」は、Female(女性)× Technology(技術)から生まれた造語で、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する製品・サービスの総称です。

デリケートなテーマであるがゆえ、公の場で語られづらかった領域に光を当てたのが、2013年頃にドイツの月経管理アプリ「Clue」を率いたアイダ・ティン氏。

新カテゴリーとしての概念提唱を機に欧米で一気にムーブメントが広がり、日本でも起業家やスタートアップを中心にプレイヤーが続々登場。

近年はテレビや雑誌でも大きく取り上げられ、国内認知も加速度的に高まっています。

フェムテックの定義

フェムテックが脚光を浴びる理由

注目の背景には複数の要因があります。ここでは大きく3つに整理します。

テクノロジー進化の追い風

スマホやウェアラブルの普及で、生理・体調といった数値化しづらいデータを手元で記録・可視化できるように。

IoTやAIの発展も、データの収集・解析・個別最適化を後押し。フィンテックに代表される“クロステック”潮流が、フェムテックの伸長にもつながりました。

女性の本音が表に出る社会

SNSの浸透やSDGsに伴うジェンダー平等意識の高まりで、悩みを共有しやすい空気が醸成。

#MeToo 以降、当事者の声が可視化され、意思決定層に女性が増えた結果、実情に即したプロダクトが次々と生まれています。

女性の健康課題による経済損失の見える化

経済産業省の「健康経営における女性の健康の取り組みについて」(2019年)では、女性の約半数が女性特有の健康課題で職場で困難を経験し、月経由来のパフォーマンス低下だけで年間約4,900億円の労働損失との試算も。

インパクトの大きさが明らかになり、官民で取り組み機運が高まっています。

女性の健康課題による経済損失の見える化

フェムテックの主な領域と使われ方

対象は幅広く、生理/妊娠・不妊/産後ケア/更年期/ウェルネス(健康全般)/セクシャルウェルネスなど。代表的な活用シーンをまとめます。

生理

ガマン前提ではなく快適化へ。

 

【例】
・生理用吸水ショーツ
・月経周期管理アプリ
・月経カップ
・ピルのオンライン処方 など

妊娠・不妊

妊活〜出産・育児準備までを横断支援

 

【例】
・月経周期管理アプリ
・自宅で卵巣年齢をチェックできる検査キット
・葉酸サプリ
・卵子凍結 など

産後ケア

心身の不調に多面的アプローチ

 

【例】
・母乳漏れ用吸水ブラトップ
・ウェアラブル搾乳機
・骨盤底筋トレーニングアイテム
・オンライン相談サービス など

更年期

“ゆらぎ”と上手に付き合うための伴走プロダクト

 

【例】
・尿もれ予防に役立つ骨盤底筋トレーニングアイテム
・ホルモン検査キット
・更年期専門オンライン相談サービス
・漢方薬・サプリ・エクオール含有食品 など

ウェルネス(健康全般)

医療・生活をつなぐ支援

 

【例】
・オンライン診療
・オンライン薬局
・乳がん患者専用ブラジャー
・痛みの少ない婦人科検診用医療機器 など

セクシャルウェルネス

セクシャルウェルネスとは、端的に言うと「性の健康」のこと。
近年、女性の性の健康もQOLの向上に大切な要素だと認識され始めています。

 

【例】
・デリケートゾーン専用ケアアイテム
・セルフプレジャーアイテム
・性交痛軽減ジェル
・膣トレアイテム など

 

このように、フェムテック商品・サービスには、「今抱えている不安や悩みを専門家に相談したい」「通院や診察の負担を軽減したい」「毎日をより健やかに過ごしたい」といった女性のニーズに応えるものが多いことがわかる。

あったらうれしい!未来のフェムテック

ここで、2児の母の視点から「実際にあったらいいな」と思うフェムテック商品・サービスをいくつかご紹介します。

 

・赤ちゃんのお世話の合間に!横になるだけで骨盤ケア~母乳マッサージをしてくれるベッド
・産後、5分間の仮眠で6時間の睡眠をとったのと同じ効果が得られるアイマスク
・妊婦検診・婦人科検診時の内診を無人かつ無痛で行うAIロボット
・その日の体調や気分を自動で感知し、ぴったりの音楽・香りを選んでくれるBluetoothスピーカー搭載のアロマディフューザー
・身につけるだけで乳がんや子宮頸がんを予防することができるアンダーウェア
・たった1回で完了!自宅で安全かつ簡単に全身脱毛ができるマシン

 

産後に手軽に身体をケアできるアイテムや、介護脱毛の観点からも需要が期待できる脱毛マシンなどは、ぜひ実用化してほしいものです。

あったらうれしい!未来のフェムテック

市場の現在地とこれから

Frost & Sullivan」(2018年)によれば、2025年に世界で約5兆円規模へ拡大する見通し。潜在規模はさらに大きいとの観測もあります。

 

国内でも、GU(ファーストリテイリング)の吸水ショーツ参入、丸紅の福利厚生への活用、SOMPOひまわり生命の実証実験など、大手の動きが活発化

一方でフェムテックはECと相性がよく、小規模でも挑戦しやすいビジネスモデル。社内ベンチャーやオープンイノベーション経由の新規参入も増えています(KDDIによる専門ECへの出資など)。

 

今後は、時代の感性に合わせてジェンダーを越えた“ボディ・ヘルスケア”としての展開も進むはず。

課題として、女性投資家の層の薄さやターゲット年齢の偏りなどが指摘されますが、当事者視点の発明と検証が進めば、可能性はさらに広がります。

 

女性消費者の一人としても、この市場の成長と多様化に大いに期待したいところです。

 

Herマーケティング
https://her-marketing.jp/
(女性視点で”伝わる”をカタチに)

 

本社:東京都千代田区神田三崎町2-4-1 TUG-Iビル3F
tel 03-3263-0717 fax 03-3263-023

<拠点:東京、大阪>

 

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